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2010年参議院選挙の全国平均投票率は57.92% - 5人に2人は投票にいかない国、日本

投票率については豪華絢爛な選挙特番内であまり触れられていなかったので、全国平均の最終的な結果を調べてみた。


時事ドットコム:投票率57.92%=前回より微減−総務省発表・参院選


 総務省は12日午前、第22回参院選投票率(選挙区)を発表した。全国平均は57.92%で、前回2007年の58.64%を0.72ポイント下回った。33道府県で前回より落ち込んだ。

低い。
これを押し上げるにはどうしたら良いのか考えてみた。

  • 政治への信頼感回復
  • 投票の義務化
  • 電子投票制度の整備

ちなみに当の総務省のサイトにはまだ詳細な結果は上がっていない模様。お仕事ご苦労様です。どうせだったら男女別っていう大Zappaなくくりじゃなく、世代別の投票状況もまとめていただけるともっと楽しそうなんですが、彼らの判断ではウェブに掲載する情報ではないのかな。格差格差。まぁそのうちどこかでお目にかかれることでしょう。ちなみに注文ばかり多くなってアレだけど、Excelで提供するのはやめていただきく。データの再利用性を考慮してのformat選定だろうけど、まったくaccessibleじゃない。せめて閲覧ソフトが無料なPDFも用意すべきだ。Excelがinstallされていない人はどうしたらいいのさ。
情報は適切に提供しましょうよ。

国民・政治の間に信頼関係を構築すること

デンマークだかノルウェーだか忘れたけど、彼の国では投票率が9割を超えるらしい。国民と政治家の間に信頼関係が醸成されているから、高い消費税を受け入れつつ高福祉・高医療な社会が実現されている、という分析もあるそうだ。消費税の税率だけを見てそのbarterとしての果実と判断しがちだけど、前提条件が違うんだな、日本とは。

投票の義務化

たとえ関心が薄くても、国政選挙って思えば投票に足が向くものではないのだろうか。期日前投票もあるし天気が悪い・お日柄がどうのこうのと言ってる場合じゃないだろう。確かに「物理的に行けない・行けなくなってしまった人」もいるだろう。事実ウチの妻もその一人。しかしその割合はそれほど高くないと予想されるので、実質5人に2人くらいの割合で日本を諦めている人、またはそれに準ずる思考・無関心の人がいるということ。
なんだか虚しさと切なさと心細さを感じる。組織票でゴリ押しなんて、既得権益さん達に好き勝手やらせている状況じゃないです。自分を騙してでも投票に行きましょう。極端な方向性だけど、裁判員制度で裁判への参加をある程度要請しているんだったら投票行為を義務化するのも一つの案なんじゃないかと。中学校にいくとか納税するのと一緒の感覚でいいと思う。

インフラ世界一を目指すならネット投票という選択肢も用意すべき

もうこの際、投票したらデコメがもらえるとか、ポイントがたまるとか、キャッシュバックとかしたらいい。まじめな話、ネット選挙・投票という大きな変革をもたらす可能性があるmethodもまだ残っているのだから、議員の皆さまにおかれましてはTwitterで満足しないでネットを活用した選挙のあり方を審議してもらいたいですね。構築したいSIer/Vendorなんてきっと山ほどいるでしょうから。なんなら日本三大SNS(特にmixiは前歴があるので有望)で流行りのSocial game的に実装するのもよいかも。

まとめ

現実的には一票格差の問題など、現行制度の問題を解消していくことが第一なのかな。

権利を行使しそれが正確に結果として反映されるということこそが大切だと思う。