Scrapdiary

DesigningとEngineeringの架け橋

「おもてなし」から「ありがとう」のデザインへ - NIKKEI DESIGN 4月号

年間定期購読しているのに積んで放置されていたのが良くないと思い直し、初心に戻って再開することにしたNIKKEI DESIGN。雑誌ってどうしても隅から隅まで読みたくなってしまい疲れることが多かったので、斜め20度くらいで読むように心がける。今月は「文字」に着目した特集でした。以下、主なポイント。

  • 言葉の見せ方、写真などのグラフィックとの関連性・バランス。いかに文字で魅せるか。
  • 売り文句(キャッチコピー)の効果的な使い方と商標登録による保護。

雑誌の性格上、手に取れる製品が主役になるのだけど、最近は文字情報を強くデザインし過ぎない傾向があるのかな。商品の良さを主張するのに文字に頼らない、逆に言えば使う文字情報にはそれなりの気を使うようになっている。要は刺さるコトバ、そして他の競合商品との差別化をいかに実現するかという目的を実装する手段として注目されているのが文字ということ。WebページやUIを作ってると文字情報に頼りがちになるので、この点は意識してみたい。

個人的に感動したのがカゴメの200ml野菜ジュースのパッケージに施されたデザイン。飲み終わってパッケージの上の部分をはがし折りたたむという行動をとると、そこに


“たたんでくれてありがとう”

というシンプルなそれでいて完結なメッセージが現れる。「飲んだ後に折りたたんで捨てるという行動を消費者に浸透させたい」という企業側の思惑とデザインが非常に高いレベルでマッチしていると感じた。