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DesigningとEngineeringの架け橋

ドラマ『ハゲタカ』を一気観した

ハゲタカ再び

GWにアンコールで再放送*1された『ハゲタカ』を録画しておいたので、休みを利用して6話全部を観た。一気に観る事でストーリーをより詳しく理解できた。さらに最初に観た時は1・2話目の導入部分とか見逃していたらしく全然記憶になく新鮮な感じで観られた。思えばこの作品に出会えたから、お金のこと、すなわち経済に興味を持つことが出来たのかもしれない。

劇中で大森南朋が演じる主人公鷲津が繰り返しつぶやく。

誰かが言った 人生の悲劇は2つしかない
ひとつは、金のない悲劇 もうひとつは、金のある悲劇
世の中は金だ 金が悲劇を生む 

この言葉が示すようにこの作品は「お金・マネーゲーム」が大きな主題。その後ろで「人としての生き方」、「働く人の誇りや夢、希望」、「人間の幸せ」といったテーマが見え隠れする。
90年代後半の外資ファンドによる日本企業への買収劇から2000年台に入ってからのITバブルやライブドア事件を思わせるような要素も組み込んだ、かなり意欲的な作品に仕上がっている。放送当時の2007年も自分としては相当印象強かった。だが、むしろ今の方が投機マネーによる原油価格高騰やリーマンショックの後なので「マネー」に対する意識が高まった分、十分楽しめる内容だと感じた。

原作は真山 仁「ハゲタカ」「バイアウト」。機会があったら読んでみたい。

6月には映画版も公開予定

実は再放送の告知と同時に映画化の報を知って驚いた。前後 or 続き?別バージョン?と一瞬戸惑ったが、キャスティングはドラマ版とほぼ同じ、舞台はドラマの数年後とうい設定。原作は「レッドゾーン」。

映画館で観るのに適した作品かどうかはちょっと疑問だけど、ドラマ版を超える内容と出来映えに期待しています。

*1:今回で実に4回目らしい。結構人気あるんだな。