Scrapdiary

DesigningとEngineeringの架け橋

「本当の評価」とは対価を受け取る事で生まれるもの

Charged Time Out ラストライブ at 浅草KURAWOOD

大学時代の後輩がやっているCharged Time Out音源)というバンドが、訳あって*1今夜のライブがラストとなり、一度解散するとのこと。自分がバンドをやっていた時にヘルプで手伝ってもらったり、対バンやらせてもらったり、サークル主体でイベント組んだりと、とてもお世話になったバンドだった。自分も結構好きなバンドだったので、妻を誘って見に行く事に。

場所は浅草KURAWOOD(クラウド)。久々のライブハウス、紫煙、爆音。懐かしい。なんだか訳もなくドキドキする感じ。

演奏が始まってすぐ、ちょっとした違和感を感じた。それは後で妻に言われてはっきりとした形になってくるのだけど、この時感じたのは「ウルさ過ぎないか?」という感覚。最近外に音楽を聴きに行ったといえば吹奏楽だったりしたので、その影響もある。もちろん演奏は巧いしメンバーものれてるし曲も光るものがあると思う。だけどなんだか・・・。そのうち音圧に慣れてきたのか、さっき感じた違和感を忘れて聴いていた。

提供する側とそれを受ける側

正味40分ほどのステージを見終え、メンバーに挨拶をしてライブハウスを出た。帰り道で妻と感想を話あったんだけど、思いのほか厳しい意見が返ってきた。

ラストの曲で少し雰囲気を作ってた以外は演奏に強弱がない。歌も何を唄っているのか分らないし、バックが前に出過ぎてメロディーも聞こえにくい。
アマチュアでもお金を取って演奏するなら、しっかりと伝えるものを伝えないと。

TVでは歌詞テロップが付いて唄ってる内容が把握できるのが常、そしてちゃんとマスタリングされた音源で聴き慣れていれば、確かにライブハウスの音は酷い*2ものかもしれない。自分は無意識に「ライブハウスでの演奏なんてこんなもの」だと思い込んでしまっているだけに、慣れが戻ってきて不感症になっていたのかも。悔しいかな、言ってることは間違いじゃない、むしろ正論。「アマチュア」という蓑に隠れがちだけど、チケットを買って聴きにきてるお客さんからすれば、ステージにあがっているのは「プロ」とほぼ同義の存在。でもそもそもの大前提として有料無料問わず、自分はステージに立ち、そして下にはお客さんがいるっていう状況で求められるのは、もっと高い次元であるべきなんだよね。
「子供のお遊戯会を見てるんじゃないんだ、自己満足ならそれでいいけど」という辛辣な言葉を聞きながら、そんなことを痛感させられた。


なにはともあれ、良いバンドでしたよ!4年間という長い間、お疲れ様でした。次の新バンドでの活躍も期待しています。

*1:とてもおめでたいことが理由です。

*2:P.A.の腕もあるけど、音響・施設っていうハコ自体の限界もある。