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国家経営への参画という意味での選挙、そしてインターネット投票の開放

2大政党が本来の役割を果たすべき

2つの大きな政党がほぼ同じ方向を向いていて、抑止効果や正しい道筋を選べるのか?
インターネット選挙の解禁が日本を救う インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

現在の政策を巡る状況は悲惨である。目先の選挙で勝利するために、自民党民主党が「ばらまき合戦」を競っている。自民党は、今年度の補正予算で14兆円という常軌を逸した大盤振る舞いを行った。その半分強は経済への波及効果が大きくない無駄金(基金で4兆6000億円、独立行政法人公益法人に2兆 8000億円)である。一方で、衆院選で政権を奪取する可能性が高まっている民主党が4月に発表した2年間の緊急経済対策も、21兆円と自民党以上のばらまきを志向している。

自分がいかに政治、すなわち「国家の経営」について無関心だったのかが残念だ。確かにいままで選挙には行くようにしていた。しかし、「果たしてそれがどれほどの自分自身の意図」が反映された行為だったのかは疑問だ。
今自分は若者世代と称される層には属していない。30を超えてある程度は考えるようになったとはいえ、選挙・政治に関する関心の度合いで言えば、それほど大きく変わらないだろう。関心がないということは、政治が何をしてもその層から評価されないということ。ならば評価される層に向けた政策を取るのはある意味必然。彼らは選挙で評価を返してくれる。しかしそこは経営だ。既得権益や目先の利益だけを追っていけば、じきに行き詰まり破綻する。それを回避するために異なる意見をいかに吸収して方向修正していくかがキモになるはず。根本的に、日本に住む者を政治に巻き込む仕組みを考え直す必要があるのかもしれない。

なぜ日本人の関心が低いのか?

アメリカの大統領選挙の報道を観ると、そこには熱狂的に候補者を応援する人々の姿を見ることができる。彼らは別段政治活動をしている人たちではないだろう。だが多くの国民が関心を払って選挙に参加し、大統領という国家の社長を選ぶのだ。それに比べて日本はどうだろう。アメリカの直接選挙制と比較して、日本は間接選挙制だ。このあたりが政治の見えにくさを象徴している気がする。
インターネット選挙の解禁が日本を救う インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

すなわち、インターネット選挙の解禁は、立候補する側という“供給側”以上に投票する側という“需要側”、なかでも特に未開拓の若者世代のために不可欠なのである。

ネットを活用した選挙活動は、確かにある一定の効果があると思われる。すなわち

  • チャネルを広げる
  • リーチしたい層がそのチャネルを使っている

というメリットがあるからだ。
しかしさらに一気にネット化を推し進めてしまった方がいい。ネットで投票できる仕組みを構築してしまうことだ。インターネット機能がついた携帯端末がこれだけ普及している現在なら場所を選ばず投票できる。また事前投票もネットで受け付ければ、便利この上ない。どんなに仕事とプライベートが忙しくても、携帯電話と向き合う時間くらいは作れるだろう。

国家は隷属する対象ではなく、自身が向き合うべき相手

ネット投票が実現するかどうかは、申し少し未来の話かもしれないが、ネット層を選挙に向かわせることは既存政治体制の基盤を揺るがしかねない。ネットのサービスにはtwitterに代表されるマイクロブログSNS2chなど情報を増幅させる力を持ったものが多数ある。これが一定のネット世論とでもいうべき論調を作ってしまうと、メインストリームとは逆の方向へ針が振れることもありうるからだ。政治家は本能的にそのことを恐れて選挙へのネット活用を抑えているような気がする。
TABLOG:「税金は値切れる」 国家というシステムのバグを突くには? 【書評】貧乏はお金持ちby橘玲 - livedoor Blog(ブログ)

超基本的なことだが、「税務署(日本国)vsアナタ」という「ゲームのルール」に基づいて「プレイするか、どうか」という気構えの問題がそこに横たわっているのだ。

あなたは、日本国という存在を、自分がプレイしている人生という「ゲーム」の対面に位置するプレイヤーとして、意識したことがあるだろうか?

結局、国なんていうのも、人間が作ったシステムの一種類に過ぎないので、ハッキリ言って「穴だらけ」「バグだらけ」である。自分にとって都合の悪い決定を押し付けられそうなら、戦えばよいし、利用できる部分では最大限に利用したらよい。

このエントリーで気付かされました。そう、政治に関わることも僕らのプレイするゲームの中の一つのメソッドなんだ。バグをハックするためには、そもそも相手のステータスをハンドリングしておかないと。

そう考えれば、政治を変えるのにもWisdom of Crowds集合知を活かせるところがあるんじゃないかな?
残念とか言ってる場合じゃない。