Scrapdiary

DesigningとEngineeringの架け橋

デザインは問題解決や目標達成の一助となるべきツール

直接の担当ではないのだけどサイトのリニューアルの話があり、トップページのデザインサンプルを2点作成して打ち合わせに伺った。出席したのは、先方のオンライン担当者と社長。事前にヒアリングしていた内容と先方の要望に齟齬があったのは致し方ない。問題は

  1. あくまで「いいものが出来るなら依頼する」というプレゼンだけさせてトンズラこくパターンがみえみえ
  2. こだわりの強い社長の要望と実際のコンテンツ内容のミスマッチを如何にしてまとめるか

という点が大変そうだと感じた。

確かにこちらからの実績提示があまり出来なていので、信頼性という面では先方も警戒されるのは当然。こちらは見込みの状態でコストをかけすぎるわけにもいかないが、しっかりとしたものを提示しないと受注出来ないというジレンマ。

  • 小マメに先方とコミュニケーションをとり齟齬を減らす
  • コストを抑えるために決め打ちで1点突破を狙う
  • デジタル・ペーパー問わず資料で残るものは提出しない

今のところ考えうる回避対応策はこんな感じ。別にパクられてもいいんじゃないかーと自分は思ったのだけど、上の方はあまり好ましくないらしい。でも見方を変えれば、パクリを警戒するってことは相当向こうを信用してないってことだよね。なんだかなー。

一番の問題は実際のリニューアルの提案をどう形にするか。
社長個人の趣味・趣向が反映されたデザインで表面を塗り替え、コンテンツはさして何も変更せずにリニューアルしたサイトが果たしてユーザにとっていいものになるのかどうか。この辺りが気持ちの中で引っかかっていた。もやもやした気持ちの中であることに気付いた。

それだけこだわりがある社長が実は一番のユーザなんじゃないか?

仰ることはやや抽象的で曖昧なイメージだけだが、そこから問題点を見つけ出して解釈し、一般のユーザにも当てはまることなのかどうかを検証していけばいい。そしてその問題を解決できるようデザインしていく。

デザインは問題解決や目標達成の一助となるべきツール。表面を飾る化粧だけではなく、内側から美を導き出す必要がある。