Scrapdiary

DesigningとEngineeringの架け橋

自転車について想うこと

twitterこんなPOSTをしたので、最近自分が持っている自転車への感覚をちょっとまとめてみました。

自転車はまるで麻薬のよう

目的と手段の倒錯

自動車より時間がかかるけど、徒歩に比べたら格段に行動範囲が広がる。50キロ走れたら次は 100キロ走ってみたくなり、次はセンチュリーを目指したくなる。自分もGiant DEFY3(2009年モデル)に乗っていて今までいろいろ走ってきました。そりゃ一日300kmとかになると、さすがにトレーニングは必要だろうけど、本格的なトレーニングなしでも比較的簡単に走行距離は伸ばすことが出来るので「次へ、次へ」という気持ちが強くなるんだろう。最初は「自転車で何処そこまで行ってみよう」という行為の目的と手段が逆転してくる感覚。走り始めてから、ある時ふとこの倒錯に気付いてしまった。「あ、僕は何処かに行きたいと強く望んでいるんじゃない。自転車で走って何処かに行きたいんだ」と。

密度を高める

1日に走れる距離の限界をカラダが知ったら、次は峠を攻めてみたり巡行速度を高めてみたくなる。スポーツ全般、こういった密度を高めるという傾向があるんだと思う。記録しかり、成績しかり。まぁ個人で勝手にやってるもんなので、基本的に誰も見てくれないし評価もしてくれない。だからみんなブログに書いたりして、その密度の濃さを情報として共有してるんだと思う。みんながばらばらにやってることが、総体としては一つの情報として構築されていくのは素晴らしいことだ。

拡張された意識が向かう先

「日本からギリシャまで9,000km」だとテレビから聞こえてくる。自転車を始める前、それはとてつもない距離だった。しかし例えそれが地球一周40,000km*1だとしても「そんなもんか〜何日か何ヶ月かはかかるけど自転車で行けない距離じゃないかな」とか思えてくる。明らかにオカシな感覚だとは分かっていても、意識がそうなってしまう。実際に自転車で世界を回っている人もいるし、ランニングで世界中を走っている間寛平さんも同じような感覚なんじゃないかと想像してみたり。

自転車は何処までも行けそうな幻想を僕に見せてくれる。自転車は麻薬。

とは言っても基本は週末ライド

今夜から明日にかけて日本に最強レベルの台風「18号 メーロー」が接近しているとの報道。ここ2・3日の天気だとジテ通してる方々は欲求不満になりそうですね。連休は総じて天気が良さそうなので、週末ライダーの自分としては嬉しい限りですが。

さて、何処へ行こうかしら・・・世界は広大だわ。

*1:赤道ベースの場合。

ハチロク復活

あのハチロクが復活するそうです。今週末からのモーターショーでコンセプトモデルが出展されるとのこと。


小型FRスポーツのコンセプトモデル「FT-86 Concept」


FT-86 Conceptは、08年4月にトヨタ富士重工業による共同開発が表明され、11年末に市場投入が目標のFRスポーツカーのコンセプトモデル。生産は富士重工業が担当し、トヨタとスバルの両ブランドで販売する予定だ。
 エンジンは、スバルの伝統である水平対向4気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載、トランスミッションは6速MTだ。車名の86=ハチロクは、83年にトヨタが発売した小型FRスポーツカー、4代目「カローラ・レビン」「スプリンター・トレノ」の1.6Lモデルの車両型式番号「AE86」にちなんで名付けられている。

スタイリングはまるでマツダトヨタのエンブレムがなければマツダの車と間違えてしまいそうになりました。パンダトレノの面影は全くといっていいほどなし。旧モデルのファンはいったいどう思うんだろう。今回はコンセプトモデルなので、実際の販売時には若干仕様やスタイリングなど変更になるそうですが、何ならお家芸を導入してスポーツタイプのハイブリットにしたらインパクト強かいんじゃないかなーとか妄想。


じゃ、流れに乗ってスズキもカプチーノを復活、なんてね。

フリック入力にみる新しいUI(ユーザー・インターフェース)への適応

iPhoneは家庭の事情により乗り換えられずiPod touchを使っています。新しいAppをいろいろ試したりもしますが、基本的にMailやSafaritwitterクライアントでTLをチェックしたりするのがメインです。ガシガシ入力するようなブログの執筆などの文章書きは、何度か試しましたが長続きしませんでした。その理由は文字を打つ方法が目的の文字まで回数をタッチする既存の携帯電話方式だったからです。それに付随してiPod touch自体のレスポンスや自分の入力速度が遅く、多量の文章を打つことが億劫になっていたためです。
フリック入力」というテクニックは知ってはいましたが、この記事を見てちょっと感動したので自分もチャレンジしてみようかと思いました。

習得すれば思考トレースも可能

通勤中に1日練習した感想としては、最初のとっつきにくさはありますが慣れれば確かに既存の携帯電話での入力方法よりも、さらにはボタンUIの携帯電話よりも早く入力できそうな予感がしました。「人は慣れ親しんだ環境からこうして新しいフェーズへ適用・移行していくのか」なんていう妄想も膨らみました。iPhone/iPod touchがどれだけ普及していくか分かりませんが、モバイル端末の入力UIもそのうちパソコンのキーボードと同様に統一されていくべきものかもしれません。

この動画のような熟練具合に達するためには果たしてどれくらい時間がかかるか・・・というのもありますが、iPod touchは持ち歩くことが多いのでフリック入力をマスターし、iPod touchでブログを書くように習慣付けてみようかと思っています。

そして歴史は繰り返す

フリックの練習をしながら、パソコンに触れ始めた時に必死にやったブラインドタッチのゲームを思い出しました。今でもあの手のソフトは流通しているのでしょうが、Appのゲームであれば、その感覚で楽しんで習得できそうだと感じました。と思ったら、すでにいくつかApp Storeにソフトが並んでますね。

常人が思いつくことは既に先人がやってます。ただ個人的にエンタメ色がもっとあった方が売れそうな気はしますね。

ちょっとした奇跡


以前バンドを組んでいた時のボーカル兼ギターがウチに遊びにきた。昼間から酒など軽くあおりつ、今アコギで作っているというデモを2〜3曲聞かせてもらった。曲を弾き終わると「アコースティクで一緒にライブを一度やろう」と誘ってくれた。もちろん音楽への興味は尽きてはいないけど、バンドが自然消滅して以降まともに楽器とは向き合ってないし腕や才能には正直ほとほと自信が無い。無意識のうちに自分の中でいくつも言い訳を考えていた。でもわざわざ出向いて来てくれたってことは何かしら彼の中で思いがあってのことだと気付き快諾することにした。この機会が彼にとって心地よい「逃げ場」にならないように、そして自分は彼の才能に頼り過ぎないようにしようと決めた。岐路についた彼はその後、バンドの元ドラマーと偶然にも遭遇したらしい。ドラマーから電話が鳴る、「聞いたよ、俺もその件に参加させてもらう事にした」と。小さな一歩と小さな奇跡が重なり、バンドが再結成することになった夜だった。

不慣れなアコギ、これは本格的なリハビリが必要そうだ。こんな日記をネットに綴っているくらいなら、本当は楽器に触れた方がいいだろうな。物事に真剣に向かい合う姿勢、自分が何者だったのか、何を目指していたのか、思い出した。一つ小さな暴動起こしたい気分だ。社畜だか茹でガエルだか、自分自身を飼い慣らしてしまうとそんな気持ちすらなくなってくる。『マジックアワー』を観ながらそんなことを想って過ごした。


縁あって

友人の結婚披露宴で再会した昔の知人と縁あって、今仕事で絡んでいる。
弊社に紹介してくれた案件があったのだが、実績がなく専業の会社を紹介するだけになってしまった。だが上層部の方では紹介する会社とバーターになるような要素があるらしく、利益が出ない打ち合わせ等に自分が時間を割いても問題視はされていないようだ。個人的には自分のことを思い出してくれて声を掛けてくれたことがとても嬉しいし、それになんとか報いたい思いだった。会社的にはこの件でノウハウや実績、もちろん一銭の売り上げも出ない。だけど運よく「餌」に使ってくれたこともあって、今日打ち合わせで何とか顔が繋げた。
僕が得たものは、若干の信頼と少しのコネクションと大きな満足感


そうそう、今日は僕ら夫婦の3度目の結婚記念日だ。そんな日に別の縁を結べてよかったと思う。

週末は山梨にいます。(3日目)

距離はたいした事はないはずなのですが、坂道に苦労してきた先日までのライドで妻の足がそろそろ限界の様子。既に筋肉痛の模様で、昨晩はまともに寝れなかったという。予定では宿のある大月から八王子まで自走するつもりだったのだけど、体力的にも厳しいと判断してとりあえず猿橋を目指し、その後は様子を見て輪行で帰る事にした。

最終日にやって来たトラブル

出発前に自転車をチェックしてみると、僕のDEFY3が前後輪ともにパンクしている事が判明。昨日のライド中もタイヤの空気圧が緩いなぁと思ったら、案の定スローパンクのようです。後輪はつい先月にチューブを交換したばかりなので、交換作業時に何かミスがあったのかもと不安に駆られる。「ここで焦って交換してもまたパンクするかも」という気持ちもあったし、修理にかける時間ももったいなかった。これから走る距離もそれほど無いと踏んだので、様子を見ながら逐一空気を入れて誤魔化し誤魔化し走る作戦をとる事にした。本当は良くないんでしょうけどね。


猿橋でのすれ違い


何故猿橋に立ち寄る事にしたかというと、実は数年前に一度妻と一緒に訪れた場所なのです。それほど強く思い入れがある場所ではないのだけれど、二人とも何だか立ち寄ってみたくなったみたいで、通り道だしという感じで行く事になった。
僕の方は両輪がパンク、彼女は体力・脚共に限界が近いというボロボロの状態。苦労しながら何とか猿橋へたどり着いた時にはもう12時を回った頃でした。休憩がてら軽く観光をして、次の鳥沢という駅を目指して走り出す・・・この後この場所にtorisan3000さんが来る事になるなんて知る由もないままに。*1

総走行距離123km、旅の完結

3日連続して結構長い距離自転車をごぐなんていう経験を二人ともしたことがなかったので、特に妻の方が気持ち的にも参ってしまい、鳥沢駅にたどり着くのでさえ一苦労。

大きな地図で見る
往路で通った山も電車に乗ってしまえばあっという間に通り越し、2時間ちょっとの輪行旅でした。一昨日と同様、新越谷から自宅までは自走して今回の旅が終了です。

  • 平均速度: 16.4km/h
  • 平均ケイデンス: 61rpm
  • 走行時間: 1時間15分
  • 走行距離: 20.73km


総走行距離123kmほどでしたが、充実した3日間を過ごす事が出来ました。頑張って僕に付いてきてくれてポテンシャル最大限まで走った妻を褒めてあげたい。そして彼女に自転車を快く貸してくださり、この機会を与えてくれたid:torisan3000さんとお連れさんに心から感謝します。ありがとうございました。

*1:実は来帰宅してからtwitterのPostを見てビックリしました。わずか2時間ほどのタイムラグで同じ場所に居るなんて!偶然とは言えちょっと鳥肌が立ちました。純粋に凄い!

週末は山梨にいます(2日目)

昨日と同じ囲炉裏のある個室に通され朝食後を頂きました。朝食と言えども手抜きなし。程良い疲労感の中、美味しい食事に出迎えられて僕たちのチャレンジ2日目は始まった。

「緩やかな上り坂」の罠


予定では今日は山中湖を目指すつもりでした。しかし妻が昨日の峠越えでだいぶ疲れている様子だったため、彼女の脚の調子を見ながらとりあえず富士五湖方面へ走る事に。途中、どうしても脚が辛かったら輪行することもできるしね。宿の主人からは「富士五湖までは緩やかな上り坂だからそれ程苦労はないかもしれませんね」と言われていたので安心して走り始めたのだけど、どうやら僕らの認識が甘かった。確かに峠に比べたら緩やかでしたが、あくまで目線は車です。そして緩やかなために坂が長い。昨日の初峠越えを経験して疲労が溜まっている僕らには結構辛かった。少なくとも妻に破相当ハードだったはずだ。
途中、富士山が見えてきたのだけど、雲が厚く頭を少し拝めただけだった。写真だと隙間にわずかに見えるくらい・・・残念。
目標地を河口湖に変更するも、途中で何度も休憩し、幾度も根をあげながらようやく河口湖にたどり着く。距離にして僅か30キロ弱が、これほど長く感じられたのは初めての経験だと思う。
遅めの昼食に、河口湖の湖畔でほうとうをいただきました。山梨に来たら食べずにはいられない感じですね。ただ観光地だったからか、入ったお店の味は残念ながらイマイチ。まぁお土産屋さんの2階じゃ、期待する方が暮かもしれない。しかし!はらぺこな僕らには何でもご馳走。もちろん完食です。


9月の日暮れは早い


帰路は輪行して明日のために体力を温存する作戦をとる事にしました。河口湖駅前でパッキングしていると、ポタリング目的なのか自転車乗りが結構たくさんいて何だかポカポカした気分になりました。中にはリアタイヤの取り外しで苦戦しているグループが居たり。こちらも時間が無かったので「頑張れ!」と影ながら応援。何とか時間を間に合わせ富士急行に飛び乗り一路大月へ。いつまでも夏気分でいたため、日が暮れる時間を読み違えてしまいました。大月につく頃には辺りは既に薄暗い。宿の数キロ手前ではもう真っ暗になってしまた。疲労と辺りの暗がりですっかりテンションが下がってしまった妻を励ましながら坂を登る僕らを突如呼ぶ声が聞こえてきた。なんと帰りが遅い僕らを、事故に巻き込まれたのではないかと心配してくださった宿のご主人が大きなバンで迎えにきてくれたのだ。ここのサービスには本当に驚かされます。ダジャレ好きのご主人は心配症でちょっぴり短気のよう。窮地に一生を得て感謝感激雨アラレの僕らを横目に、仕事を成し遂げた満足げな様子。いや〜頭が上がりませんね。


今日の成果と美酒に酔う

距離的に見返すとそれほど長くもないし平坦にみえる。事前のルート確認でもそんな印象だった。が、実際に走ってみると印象は違った。山間部をなめちゃいけない。坂は長い方が体に効くのかも。

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  • 平均速度: 16.1km/h
  • 平均ケイデンス: 64rpm
  • 走行時間: 2時間26分
  • 走行距離: 39.31km

本日は宿の名前にもなってりる大吟醸「橋倉」をいただきました。しっかりコクがありとても美味しいのですが、水のようにまろやかな口当たりの日本酒でクイクイいけてしまう危険なお酒です。

さくっと1本空けちゃいました。仮に残ってしまったとしても、お持ち帰りできるみたいですので良心的です。